柳池ヘラブナセンターのヘラブナ救出を撮影させて頂きました

静岡県御殿場市にあるヘラブナの管理釣り場柳池ヘラブナセンターでは、水草がここ数年で大量に繁殖してしまったそうで、2020年1月から11月まで営業を中止して水を抜いて水草の対処をする予定です。
それに伴って、現在池で泳いでいるヘラブナたちを救出する必要があります。

今回は愛知県豊田市にあるひだ池の保全活動の一環としてヘラブナを救出・買取する作業に密着して撮影させて頂きました。

柳池ヘラブナセンターの水は事前に抜いてあった

作業日は2020年1月16日ですが、事前に池のオーナーが水を抜いてくれていました。
なので、到着した時点で以下の状態です。

池の水を全部抜くといっても過言じゃない柳池の状態

しかし水草が原因となって池干しをするわけですから、水草がそこら中に張り巡らされています。
このままでは網でヘラブナを掬うこともできず、水草をすべて除去するのも現実的ではないということで残っている水を排出しようという話になりました。

柳池ヘラブナセンターから1台、寺田鮎養殖から1台と、合計2台の小型エンジンポンプを投入して少しずつでも水を排出します。
しかし、どちらも汚水用ではないため途中で止まってしまったり、吸い込み口に水草の破片やヘドロが詰まってしまうというトラブルも多発。

そのため、併せて本来の吐き出し口近くにたまっていたヘドロを削り取って、吐き出し口から水が流れるように対処したり色々と試行錯誤しました。

ヘラブナがどこかに消えてしまった?

そんなこんなで色々と試行錯誤はしましたが、本来は水が抜けていくと同時に魚の背びれが多々見えてくるそうですが、12:00の時点でもその様子が全くありません。
もちろんこれまで100kgくらいのヘラブナは救出できているため、0匹というわけではありませんが、少ない。
時々ヘラブナを見るものの1匹が単独で泳いでいたり、透明な場所に10~20匹程度まとまっているくらいです。

お昼休憩後に竹の棒を持ち水面を叩いてみたりと色々試しましたが、最終的に水草の隙間に入り込んでしまい出てこなくなってしまったのだろうという仮説を立て、14:30に作業を終了しました。

最終的に今回救出したヘラブナは何kgだったか?

動画がありますので、そちらでご確認ください笑
そして高評価・低評価どちらでもいいのでポチッとして頂けると嬉しいので、よろしくお願いします。

水草だらけの池の水を全部抜いた結果…?【柳池ヘラブナセンター】

池の水を抜いた結果・・・何か出てきた?

動画の中では言いませんでしたが、池干しをして何が出てきたかというと・・・今回参加された方が昔に落としたという万力、穂先が4~5本程度、購入時に竿が入っているプラケースしか出てきませんでした。
やはり色々な道具も水草の中に埋もれてしまった説が濃厚です。

最後に作業を頑張ったみんなで記念撮影

みなさん、お疲れ様でした!

【撮影協力】
静岡県御殿場市 柳池ヘラブナセンター様
柳池ヘラブナセンターを愛する有志の方々
愛知県豊田市 ひだ池の方々
滋賀県長浜市 寺田鮎養殖様

鎌北湖のヘラブナをひだ池に運搬するための積み込みをお手伝い&撮影

以前の記事で紹介させて頂きましたが、埼玉県毛呂山町にある鎌北湖(乙女湖)は建設年が古いため、堤体が地震に耐えられないということで耐震補強の工事が決まりました。

耐震工事をする堤体=一番水深がある堰堤であるため、魚がどこかに退避していられるスペースはありません。
なので、工事終了までの2年間で水は入らずヘラブナをはじめとした色々な魚たちが干上がって死んでしまう・・・はずでした。

ホワイトナイトは愛知県豊田市にあるひだ池の代表奥村氏

今回鎌北湖のヘラブナをひだ池で引き取る代わりに、堤体の工事が終了したらヘラブナの稚魚を贈りましょう。というのが今回の大まかな概要になります。

一応補足しておくと、ここで言うヘラブナの稚魚とは1年魚(約7寸、21cm前後)を表しているので、よく口を使うサイズです。

詳細な内容は動画の内容を確認して頂くとして、今回は鎌北湖保勝会の市川代表や会の方たちが設置してくれていた生簀にキープしていたヘラブナを水槽つきのトラックへ積み込む作業をお手伝いしました。

生簀から水槽にどうやってへらぶなを移す?

9月23日に鎌北湖へ駆けつけたところ、魚を積み込むために集まったメンバーは・・・

ひだ池の代表である奥村さん
寺田鮎養殖の寺田利貴さんと奥様
日研 蕨支部の佐竹喜仁さん
日研 赤坂支部の嵯峨康仁さん
そしてワタクシSBFJのトネガワ

以上、6人でした。

そしてこの日はクレーン等の用意もなく、生簀から水槽に移す作業をすべて手作業で行う事に・・・
更にトラックまで階段があるため、かなりの重労働でした。

その後はクレーンが導入され、かなり楽になった!

その後、9月30日の救出大作戦最終日にも駆け付けたのですが、 運搬作業初日の失敗を生かし てユニックのクレーンが用意されていました。
これによって、積み込みの負担がかなり軽減されたのは言うまでもありません。

そのような背景もあって、今回手伝うか撮影か考えた結果、撮影に専念させて頂くことにしました。

今回の動画はドキュメンタリー調になっており、全体的に見やすいと思いますので、よかったら動画をご視聴ください。

鎌北湖のヘラブナ救出大作戦の裏側

ヘラブナを釣って生簀に入れるだけが救出と考えていた

よくよく考えてみればわかることでもあるんですが、ヘラブナを釣って生簀に入れるまでが救出と私は考えていましたが、 こういう裏方の作業があるんだなと改めて実感しました。

今回救出したヘラブナはすべて愛知県豊田市にあるひだ池に放流済みとのことなので、2020年のどこかで埼玉県から愛知県に遠征して、ひだ池でへらぶなに再会しようと思います。

また、今後もいろいろと池干し等の情報を入手したら動画を撮影してYouTube上にアップしていけたらと考えておりますので、もし情報等がございましたらお問い合わせページよりご連絡いただければ幸いです。

鎌北湖でヘラブナ釣りができなくなる前に魚を救出しよう!

鎌北湖といえば関東は埼玉県の西部、毛呂山町にある準山上湖として名を馳せたヘラブナ釣り場です。
また、廃墟ホテルや心霊スポットとしてだけでなく、桜や紅葉も楽しめるので色々な方々に愛された湖でもあります。

鎌北湖の水抜きと耐震工事が2019年10月からはじまります

1935年に完成した農業用貯水池としての面を持ち、建設からかなりの時間が経過していることもあって、平成25年に行われた毛呂山町の一斉点検で堤体の耐震性が基準値を下回り、耐震工事が必要・・・という結果になりました。

堤体とはなんぞやというと、湖の水をせき止めている「そのもの」ですから、その堤体を補修するためには水を抜いて耐震工事をしなければいけないわけです。

その結果、現在鎌北湖で泳いでいるヘラブナたちに罪はありませんが、水抜きされた後に埋め立てられてしまうこととなりました。

しかし、それでは悲しいということで色々な方々が動きました。

鎌北湖のヘラブナは愛知県のひだ池へ大移動します

紆余曲折を経て、鎌北湖のヘラブナは愛知県にある大型のヘラブナ管理釣り場であるひだ池にお引越しすることとなりました。

しかし、お引越しするのは水抜きをしてから住処が減ったのちに一網打尽してお引越し・・・というわけではなく、2m四方の網があるらしいので、そこにキープした魚がお引越しすることになります。

その詳細な内容については、動画の中でとある方の投稿を引用させて頂いているので、そちらをご覧ください。

鎌北湖でヘラブナ釣りと大切なお知らせ【埼玉県毛呂山町】

私も撮影時が最後の・・・と思っていましたが、行ったあとに救出大作戦の告知があったものですから、もう一度足を運んでできる限りヘラブナを救出してあげたいと思います。